第3回GPC環境勉強会『ゴミ・リサイクル ディスカッション』

第3回GPC環境勉強会『ゴミ・リサイクル ディスカッション』

2009年7月11日 担当:黒川 洋子
7月11日に、第3回目「ゴミ・リサイクル勉強会」が行なわれました。 今回は時間が50分間と短かったのですが、皆集中して、良いディスカッションになりました。本日の勉強会のテーマ は「日本の3R運動」。日本における環境活動の事情について調べた参加者の方から次のような報告や意見が寄せられました。
日本の3R(Reduce, Reuse, Recycle)運動

1.アメリカに比べ日本は3R(Reduce, Reuse, Recycle) のコンセプトに対する意識や活動がとても進んでいる事がわかった。
2.その背景には、日本では政府(経済産業省)がこの活動を推進している事があげられる。(同省は2006年に 「3R政策」を打ち出している。(詳しくは経済産業省ウェブサイトをご覧下さい)
3.その結果、 地方県のすみずみまで市町村がリーダーシップ をとって3R活動を進めており、愛媛、鳥取、岡山、福井など、業績がめざましい。産業省のウェブサイトでは、生活者、NGO・NGO団体、事業者、自治体向けに情報を提供している。
4.この政府政策により、日本ではレジ袋の無料配布を禁止しているところがかなり増えて来ている。
*この話を受け、最近の日本の事情をよくご存知の参加者の方から、名古屋での3R活動について次のようなお話を聞くことができました。
名古屋における3Rの実態

名古屋でもレジ袋は有料になってきているところが多いそうです。また、自治体が積極的に行動して地域ごとにゴミの分別化が進められており、2001年には 非情に細かい分別化が行なわれるようになったのだそうです。しかし、その一方でゴミを細かく分別すると、ゴミの種類ごとに別の運搬車が必要になり、人件費、燃料費が高くつくため、分別を止めたいという行政の思惑も出て来ているとの事でした。特に経済状態の逼迫している昨今、 分別をどこまでするのか、という事が、経済と環境問題の狭間で大きな課題になってきている、というお話でした。しかし、そのような逼迫した中でも日本の過剰包装文化は特に大きな変革は無く、3R推進の実態は、まだまだ問題が多いようです。
環境と経済を両立させた「循環型経済システム」を国が目指している事や、「お上の言葉は絶対」的意識を日本人が持っていることなどが、 日本における3R運動の性質や、 高い運動普及率に結びついているという事が今日の話合いで わかってきました。
また、日米のあり方の違いのひとつとして、日本では子供の教育はトップダウンで行なわれてきており、インターネットでも 子供向けの環境マンガや情報ニュースが充実しているが、アメリカの場合は教育体制が日本のようには統一されていないので 、草の根からやらないと、子供への環境教育は難しいのではないか、という話も出ました。
ハワイにおける3Rの実態

ハワイの環境活動に関しては、 月刊誌『Hawaii Business』の8月号が、 家庭向けの様々な省エネの方法や、環境に良い生活の仕方などの特集をしていると、紹介してくださった方がありました。特集のページ 見るととても解りやすくまとめられていて、お役立ち情報が満載です。詳しい内容については、GPCのメンバーが近々ブログに載せるそうですので、そちらをご覧いただくことにして、ここではディスカッションで話題に登った2点だけ書きます。
1つは「家では靴をぬぐこと」というのが、環境を守ることの1つに入っていた事。いかにもハワイらしい項目ですが、これは靴の底に付いている菌や化学物質を家に持込まない為と、無駄に掃除機をかけて電気を使う事を防ぐ為、だそうです。
また「ジャンクメールを追放する」という項目もありました。これについては参加者のお一人から、クレジットカードへの勧誘レターなどには「勧誘レターお断り」を通達する電話番号やアドレスが載っているので、そこに連絡すると送って来なくなるというお知恵を頂戴しました。勧誘レターは紙のゴミの王様ですから、連絡する価値は大有りですね!
ミーティングの最後に、「ゴミの削減」を最も身近に出来る方法として「自分の家の冷蔵庫の中を点検する」という名案が出されました。冷蔵庫には、長いこと使われずにそのままになってしまっている食品がけっこうあるもの。そして、結局それは食べすに捨ててしまわれる運命にあります。私たちは無駄にモノを買って捨てていないかどうか、また今あるものをどうやって使い切るか、という事を考えるためにも冷蔵庫の定期的点検がとても役立つというわけです。
ということで、これから次の勉強会までの宿題として、冷蔵庫の点検を実行し、さらに「自分の家でできる、ゴミを減らす方法」を考えてくる事になりました。みんなで名案並びに奇想天外なアイデア(?)を持ち寄り、スッキリした生活を目指しましょう!
私たちの活動にはどなたでも参加していただけます!今年のテーマは「ハワイのゴミ問題」です。私たちと一緒に、ゴミ問題や身近な環境問題について話し合いませんか?
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